短編部門
短編部門・グランプリ(観客賞)
カリカゾク
監督:塩出太志
2012年/19分57秒/ドラマ
出演:仁後亜由美、岡本裕輝、五十嵐さゆり、下川辺寿美、萩原正道
脚本:塩出太志 / 撮影:塩出太志 / 編集:塩出太志 制作団体:Grand Master Company
あらすじ
親の心、子知らず。または子の心、親知らず。家族の心温まらないお話。 家族は私とお父さんとお母さんの3人。 本当の家族のはずなのに、いつから仮の家族のようになってしまったんだろう。その原因はきっとお父さんにある。なんたって私は見てしまったのだから。 いや。 どうやらお母さんも怪しい気がしてきた。 これは私がどうにかしないといけない。 本来あるべき家族の姿にしなくてはいけない。 このままじゃ私は我慢できない!
監督コメント
大人は大人の事情があり、それは子供には理解できなかったりするかもしれない。 大人は子供を理解してると思ってるが、実は理解できていないかもしれない。 大人は子供に隠し事をしたりするが、実は子供に見抜かれているかもしれない。 こういったことをユーモアを交えて表現したかったのかもしれない。
監督について
塩出太志
1980年生 / 兵庫県出身 「日常エンド」日韓ムービーアワード2010 グランプリ、第2回丹後映像フェスティバル グランプリ 「カリカゾク」ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2012 ベストアクトレスアワード、第3回武蔵野映画祭 グランプリ、第14回長岡インディーズムービー・コンペティション 準グランプリ、第4回下北沢映画祭 観客賞
中編部門
中編部門・グランプリ(観客賞)、田中光敏監督賞
邪魔するな
監督:板倉善之
2012年/38分10秒/ドラマ
出演:真弓 / うばさくら / 松元水希 / 香山栄志 / 秦稜介 / 岩崎彩 / 平山英子 / 佳波芽依 / 桝井基子 / 山口晃三朗 / 柴田修兵 / 志水みち / 北田千代美 / 岡本佳子 / 藤井良子 / 龍見良葉
プロデューサー:富岡邦彦 / 脚本:山口晃三朗 / 市川貴啓 / 板倉善之 / 撮影:高木風太 / 録音・整音:松野泉 / 編集:板倉善之 制作団体:第8回 シネアスト・オーガニゼーション・大阪 ワークショップ
あらすじ
スーパーで働くシングルマザーの水野直子。ある日、経営改善のために本社から加藤君子がやってきて従業員の接客態度を見直すことに…。過剰に笑顔を求める 加藤の指導に水野は違和感を持つが、仕事を失うわけにはいかない。生活の中に潜む困難さに直面した女性が、ささやかな前進の一歩を踏み出す物語。
監督コメント
主人公・水野は意思をはっきり示さず行動もしない。この人を主人公にしての脚本作成はとても苦労した。なにせ物語が動かない。水野が周囲の人達の意思と行 動に流される形でとりあえずの物語は進むが、それは水野の物語だろうか。それでも水野を主人公にしたのは、意思を示さない人の物語を動かす困難さは、映画 に限らず別の誰かの人生でも…と考えたからだった。
監督について
板倉善之
大阪府出身。2003年、大阪芸術大学映像学科卒業。同大学の卒業制作作品として初監督作『日の底で』を完成。第2回CO2の助成監督の一人に選ばれ、『にくめ、ハレルヤ!』を完成。2010年に劇場公開。現在、新作準備中。
長編部門
長編部門・グランプリ(観客賞)
死にたすぎるハダカ
監督:アベラヒデノブ
2012年/69分45秒/ドラマ
出演:アベラヒデノブ、今中菜津美
脚本:アベラ ヒデノブ / 撮影:三木 健太郎 / 編集:アベラ ヒデノブ 制作団体:an ABERA film
あらすじ
今すぐに死んでしまいたいけれど、死ぬのが怖くてたまらない。だから僕は「自殺ごっこ」をする。そしたらスーッと楽になる。少年の友達はビデオカメラだ け、趣味は盗撮、そして「自殺ごっこ」。ある日突然、少年の目の前にふわふわと舞い降りた天使は、じっとこちらを見つめて笑っていた。グチャっと、愛がは じける音がした。
監督コメント
最底辺を生きる主人公の桜木ミチル。どれだけ絶望的な苦境に陥っても、深い闇の底から光を見つけてみせる、彼の女々しくもしぶとい「生きるというエネルギー」が、見る人全てに生々しく感じていただける事を、僕は確信しています。
監督について
アベラヒデノブ
アメリカ合衆国出身。2007年、大阪芸術大学・映像学科に入学。2回生の頃から監督として映画制作を始める。 2011年、卒業制作として「にくしみファックベリーストロンガーズ」を監督するが、納得できずに留年。 翌年2012年、2度目の卒業制作「死にたすぎるハダカ」を監督し、Fantasia International Film Festival 2012(カナダ・モントリオール)に正式出品。
中編部門
審査員特別賞
口腔盗聴器
監督:上原三由樹
2011年/27分/ドラマ
出演:中台あきお、西尾瑠夏、横山真弓、矢野深雪、藤沼豊
脚本:上原三由樹 / 撮影:田辺清人 / 編集:遠藤大介
あらすじ
先代から続く、歯科医院を経営する男。歯科医院の入るビルのオーナーが亡くなり、新しいオーナーとしてその娘である女が嫁ぎ先から帰ってくる。 男はかつてその女に幼い恋心を抱いていた。時が過ぎ、初恋の面影の中で輝いていた少女の姿は消え、目の前に存在する月並みの女。 離婚をし、戻ってきたという女には、一人の娘がいた。少女は男にとっての青春の生き写しそのもの。男は、遂げることのできなかった想いが湧く反面、 受け入れてもらえるはずのない失望感から、男にしかできない少女との距離の縮め方を思いつき、実行していく。
監督コメント
心に押し込めていた衝動が現実の行動に移るとき、女性の年齢や存在に関する価値について考えたとき、 他人には理解されない部分に共感してくれる人が現れたとき。頭と体がグラグラ揺れるような感覚になります。 そんな感覚を客観視する映画を観たい気持ちから、制作が始まりました。
監督について
上原三由樹
静岡県伊東市出身。伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編大賞受賞『ひょうたんから粉』(2008)。同作品にて、清水映画祭(2010)監督賞受賞。 福井映画祭(2010)、中之島映画祭(2011)にて入賞。『企画オムニバス映画 ISM』参加『初キス』(2010)。同作品にて第1回映画太郎に参加。 2012年は桃まつり参加に加え、脚本参加作品が4作公開予定となっている。脚本参加の『ソウルフラワートレイン』は2012年冬公開予定。
短編部門
くつした
監督:加藤郁夫
2012年/7分14秒/アニメーション
アニメーション・監督:加藤郁夫 / 音効:末吉和孝(ハーレークイーン) / 指導:石之博和 制作団体:アート・アニメーションのちいさな学校
あらすじ
幼少の頃の記憶を元に制作したアニメーションです。 こどもはくつしたをひどく汚してしまい、母親に叱られる事を恐れてくつしたを隠してしまう。 こどもは隠した事による不安と罪悪感でいっぱいになる。
監督コメント
一方では大きな出来事がもう一方にはたいした出来事ではないという事。子供の世界はより大きな世界の中にあり、それを垣間みた子供はとても恥ずかしく複雑な感情をもつ。この様な経験をして人は段々と成長して行くのではと思いました。この作品を見た方が、自分の中の似たような経験を思い出してもう一度その時を体験していただければ。
監督について
加藤郁夫
1983年生、埼玉県出身。大学在学中に「坊主と鐘」2004年、卒業制作で「即身仏」2006年、卒業後働きながら自主制作をだらだらと「読書」2008年、これではいけないと2011年に「アート・アニメーションのちいさな学校」の第五期夜間平面アニメーションコースへ入り勉強し直して「くつした」2012年を完成。
短編部門
淋しい太陽
監督:加藤秀樹
2011年/18分/ドラマ
出演:鈴木花奈、宮崎将弘、和田慎太郎
脚本: 加藤秀樹 / 撮影:加藤秀樹 / 編集:加藤秀樹
あらすじ
震災による節電が叫ばれた夏の夜、首都圏を大規模停電が襲う。 都内のアパートで同棲生活を送る智也と夏希、突然起きた停電に、灯り代わりの携帯をクルマにとりに行く智也、その留守中に暗がりを狙った何者かが侵入する…。 真夏の夜に、都会の片隅で起きた事件を、ワンシーンワンカットで描いた作品です。
監督コメント
この作品を作ることになった動機は、予告編をご覧ください。 夏樹を、あのようなキャラクター設定にしたのは、女性であり、障害者であるという弱さで、智也を縛りたくないという、夏樹の強い意思を表しました。 また、智也が動機を語らないのは「事件の真相を誰にも知られたくない」という、夏樹への真摯な愛です。
監督について
加藤秀樹
福島県出身。1987年AXIAミュージックオーディショングランプリ受賞、以降音楽ユニット「クレヨン社」を活動母体として、株式会社ホリプロに11年間所属。アルバム制作、ライブ活動と共に、TVCM音楽、番組テーマ曲の作編曲、音楽プロデュースを続け現在に至る。 2007年より、自主映画の制作を始める。
短編部門
美しき日本の朝
監督:吹田祐一
2011年/15分/ドラマ
出演:美輪玲華
脚本:吹田祐一 / 撮影:吹田祐一 / 編集:吹田祐一/ 録音:井口奈美 制作団体:suita JAPAN
あらすじ
2011年3月12日の朝。私たちは食べなければならない。 生きるために。
監督コメント
どんなことがあっても、日常を続けていかなくてはならないという苦痛を、恐怖を、描きたかった。
監督について
吹田祐一
1985年香川県高松市生まれ。高松市立第一高等学校卒業後、上京。専門学校東京ビジュアルアーツ映画学科にて、16mmフィルム撮影を学ぶ。在学中より 「武士の一分」「母べえ」などの山田洋次監督作品に撮影助手として参加し、映画製作を学ぶ。その後、自身でも短編映画を中心に映画製作を始める。7作目の 短編映画「美しき日本の朝」がパリ、ベルリン、サンパウロなどの国際短編映画祭で上映され、今後も短編映画を製作していく予定。
短編部門
祝典とコラール
監督:中内友紀恵
2011年/5分10秒/アニメーション
制作:中内友紀恵 / 編曲:松村佑樹 / 原曲提供:Niel DePonte
あらすじ
その音楽は鮮やかな色をもって、確かな生命をもって自分自身に問いかけてくる。
監督コメント
エネルギッシュな主題とコラールの対比が印象的な打楽器アンサンブル曲「祝典とコラール」をテーマに制作。音楽と共にキャラクターのコミカルな動き、鮮やかな色彩をお楽しみ下さい。
監督について
中内友紀恵
北海道出身。様々な音楽をテーマにアニメーションを作っています。2012年6月現在、多摩美術大学4年次在籍中。
短編部門
おもちゃを解放する
監督:酒井善三
2011年/15分30秒/ドラマ
出演:冨田加奈子,河野知美,永森橙子,木村知貴,毛利悟巳
脚本:酒井善三 / 製作・助監督:畠山隼一,森京子,宮崎圭祐,丸山夏奈,菅野健一 / 撮影:秋山由樹 / 撮影助手:金山翔太郎,小林翔太 / 特機:百々保之 / 照明・美術:飯野洋平,古川稔,鈴木唯史,植村将之 録音:金山翔太郎,酒井善三 制作団体:映画美学校
あらすじ
ある女性看護師(純子)の病院に高校時代の同級生(美奈)が入院してくる。 美奈の怪我の原因が、美奈の同棲相手(市川)の暴力によるものだと推測した純子は先輩看護師(安原)とともに、美奈を助け出そうとするが…。善悪が曖昧となり、登場人物も観客をも惑わしていく。
監督コメント
映画美学校の修了制作として本編15分以内が厳守とされていましたが、90分くらいのスリラー映画を凝縮したような内容にしたいと思って制作しました。被 害者ではなく、加害者側を主人公にしたサスペンス映画を目指しました。感情を謳わずに起こったことをそのまま撮るようなシンプルさと、人物のディテールが 面白いのではないかと思います。
監督について
酒井善三
東京都出身。大学時代に小規模の映像制作をし、2010年映画美学校に入学。本作品は修了制作作品として選出され、制作。他に、『あれから』(監督・篠崎誠、2012)の脚本を担当。
中編部門
ウォーク・アンド・スイングスルー
監督:ワタナベカズキ
2012年/44分/ドラマ
出演:本高士、横大路伸、菅原佳子、武谷公雄、保田泰志、芹澤興人、伊神忠聡、平岡亜紀、原将明、西史明、清水洋介、神崎ゆい
脚本:作者本介 / 撮影:岡田利宇/ 編集:ワタナベカズキ 制作団体:三代川達
あらすじ
「東京がまもなく水浸しになる」らしく、僕達は避難をしようとしている。一説によるとこの情報は間違いであり、今でもテレビでは「これはデマである」「いや真実である」と討論が行われているようであるが、実際に避難する人もあらわれ、最初でこそその人たちは笑われたものだったが、最近、東京からは一人、また一人と人が少なくなっていった。実家のある埼玉まで歩いて帰るのは初めてだったが、かつてサークルの集まりで八王子のスタジアムから徒歩で帰ってきたことがある。大学時代はなにかと歩いた。大学を卒業して数年経つが、僕はまだなにかと歩こうとする。そして、歩き出す。
監督コメント
その時僕らはどうするか。
監督について
ワタナベカズキ
1983年生、千葉県出身。2006年日本大学芸術学部放送学科卒。テレビ制作会社勤務を経て現在フリーのディレクター。映像団体「三代川達」所属。 近作として 「ビリーザキッドの最期の弾丸」(2011/HD/28min)/ 3RD THEATER FESTIVAL 2012特別賞、山形国際ムービーフェスティバル MOIVE ON賞、ふかやインディーズフィルムフェスティバル入選、福井映画祭入選、古湯ムービーアワード入選、札幌国際短編映画祭2012ジャパン・オフ・シアター部門選出 など
中編部門
ゆれもせで
監督:川原康臣
2011年/20分/ドラマ
出演:神農幸、本多力
脚本:岡太地 / 撮影:松井宏樹 / 編集:川原康臣 / 録音:石川真吾 / 衣裳:藪野麻矢 / 協力:インターフレンド ヨーロッパ企画 制作団体:ヨモフライ
あらすじ
2011年4月11日。 東日本大震災を東京で経験した、明海の元へ地元大阪から以前の恋人だった正雄が訪ねて来る。 正雄は明海を大阪へ連れ戻そうと説得するが、明海は「東京に居続ける」の一点張りである。 そんな中奇妙な出来事が起こり・・・。
監督コメント
復興や希望などを平坦に謳うのではなく、震災を経験した一個人たちの凛とした姿を通して「わたしたち」の映画体験をしていただきたいと思っています。
監督について
川原康臣
1980年生、徳島県出身。ビジュアルアーツ専門学校・大阪 放送・映画学科卒業 『おわりはおわり』(2005年):PFFアワード2005審査員特別賞・神戸会場観客賞・受賞 『ニューヘアー』(2006年):PFFアワード2006入選 『ネコハコベフジワラさん』(2008年):第4回CO2上映展 最優秀主演女優賞受賞
長編部門
スルメ泥棒のいたころ
監督:中村享
2011年/73分/ドラマ
出演:代なつみ、木全勇輔、津本泰雅、中村香織、木村淳
脚本:中村亨 / 撮影:中村亨 / 編集:中村亨 制作団体:ルーラルー
あらすじ
干したスルメが蒸発する村がある。 これまで794枚。 手癖の悪いスルメ女子と、その周りの人間たち。 みんなが心の隙間にスルメを隠しもった、あのころの話。
監督コメント
いい映画だ。
監督について
中村享
鹿児島県出身。2006年から自主映画をはじめる。2007「カビとダンス」 2008「うどん屋の娘」 2009「かぎあな」 2011「スルメ泥棒のいたころ」
長編部門
ムネオイズム2.0
監督:金子遊
2011年/98分/ドキュメンタリー
出演:鈴木宗男 / 松山千春 / 佐藤優 / ジョン・ムルアカ / 八代英太 / 石川知裕ほか
脚本:金子遊 / 撮影:忠地裕子、西田知司 / 編集:金子遊 制作団体:幻視社
あらすじ
2009年8月の衆院選で民主党が自民党に大勝し、政権交代を実現。「あっせん収賄罪」が確定した鈴木宗男は、懲役1年5ヶ月で収監される怖れがあった。 国政への命脈を保ち、新党大地の議席を伸ばすために、松山千春、佐藤優、車椅子の八代英太らの応援を得て、ムネオの崖っぷち選挙戦が始まる!
監督コメント
鈴木宗男の実像を衆院選挙を通して追うと、「ニッポン」や「北海道」の何が見えてくるのか? そこにあるのは疲弊した北海道、北方領土問題、アイヌ問題…。そしてカリスマの周囲に集まる人々、何でもアリの権力闘争としての「国政選挙」という狂騒曲だった…。
監督について
金子遊
神奈川県出身。フィルム日記『ぬばたまの宇宙の闇に』(08)で、奈良前衛映画祭グランプリ。前作『ベオグラード1999』(09)は福井映画祭でも上映され、2010 年から11年に東京と大阪で劇場公開。「批評の奪還」で映画芸術評論賞・佳作。「弧状の島々 ソクーロフとネフスキー」で三田文学新人賞・評論部門。編著 に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』、共著に『アジア映画の森』『このショットを見よ』など。ドキュメンタリー誌「neoneo」編集委員。
長編部門
くじらのまち
監督:鶴岡慧子
2011年/68分49秒/ドラマ
出演:飛田桃子、片野翠、山口佐紀子、佐藤憲太郎、中嶋健
脚本:鶴岡 慧子 / 撮影:佐々木 健太 / 編集:鶴岡 慧子
あらすじ
高校生のまちは、6年前に失踪した兄を捜すため、友人の朝彦、ほたると3人で東京へ向かう。しかし、そこで出会ったのは、兄ではなく、くじらだった。
監督コメント
この作品は、監督の鶴岡慧子および出演の片野翠の、立教大学現代心理学部映像身体学科における卒業制作としてつくられました。スタッフ・キャストは全員立教大生で、とにかく必死になって撮った作品です。
監督について
鶴岡慧子
長野県出身。2009年、初監督作品の短編映画『つとめての帰り道』制作。同作品はUPLINKで開催された映身祭2010にて上映される。 2011年に学部の卒業制作として制作した長編映画『くじらのまち』が、第30回そつせい祭出品、PFFアワード2012グランプリおよびジェムストーン賞受賞。 現在は東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に在籍中。