短編部門
春を殺して
監督:森田和樹
2016年/27分/ドラマ
出演:roro / 村上真衣 / 時枝奈々 / 中川亜紀 / 南有紗 / 巴山祐樹
脚本:森田和樹 撮影:白尾総一郎 編集:森田和樹 制作団体:森田組 / ニューシネマワークショップ
あらすじ
毒ガスをクラスに撒きたい女子高生・佐知は、屋上でいじめられっ子の美香と出会う。そして、2人は一緒に毒ガス作りを始めるが…
監督コメント
誰でも気の迷いで簡単に犯罪者になるかもしれない、でも大事なモノを見つけたら抑制する事も出来るはず、そんな思いから制作しました。 見て頂いた方の何か気持ちを動かせていれたら幸せです。宜しくお願い致します。
監督について
森田和樹
2008年秋にENBUゼミナールで映画制作を学ぶ。卒業後、1年弱制作活動するがお蔵入り等で自信が無くなりやめる。 2015年、また映画を作りたくニューシネマワークショップに行き、映画制作を再度学ぶ。 現在までに計4本の短編を制作。 「春を殺して」 第18回長岡インディーズムービーコンペ 座C!nema賞 第三回新人監督映画祭・短編部門 準グランプリ
短編部門
短編部門・観客賞(グランプリ)
ロープウェイ
監督:高橋良多
2016年/18分/ドラマ
出演:寺坂光恵 / 折田侑駿 / 森川陽月 / 豊村和子 / 岬ミレホ / 山下一世 / 根矢涼香 / 晃山拓 / 岡田和也 / 小畑みなみ
脚本:高橋良多 撮影:菊池祥太 編集:高橋良多
あらすじ
定年した父と2人暮らしをしている佳代。30歳手前の佳代はアルバイトの掛け持ちと父の年金で家の生計を立てている。肉の焼き加減を発端に父と喧嘩し家を飛び出す佳代。電車でスリ未遂をしある男と出会い、夜のロープウェイに乗って、幸せを掴む話し。
監督コメント
見た目や決められた価値観にとらわれず、自分の考えで選択したことが幸せなのだ、ということを描きたくて制作しました。
監督について
高橋良多
1988年生まれ。ニューシネマワークショップに出身。怪奇特撮映画『STELLA』が2014年うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査員賞受賞。恋愛と格差の映画『さよならパークハイツ』が2015年武蔵野映画祭グランプリ受賞。2016年監督作『やまとのもり』がShort Shorts Film Festival&Asia ミュージックShort部門にノミネート。
短編部門
短編部門・審査員特別賞
もやのなか
監督:綿貫楓
2016年/26分/ドラマ
出演:増田優子 / 岩崎日南子 / 山下莉々加 / 久保田亜見
脚本:綿貫楓 撮影:大谷燿司 助監督:須藤結理 録音:和田遥香 照明:市川健斗 編集:綿貫楓 制作団体:成城大学映画研究部
あらすじ
2015年9月、安全保障関連法案が可決されました。それとは全く関係のないところで、人に合わせ普通の生活を送っている普通の女子高生がいました。なんてことない日々を送っていた主人公は、ある少女と出会い変わっていく。関係ないはずの世界が繋がっていく―
監督コメント
この作品は、去年の夏に国会前でデモを起こした学生達と、私や私の周りの友達との間に「差」を感じたことから始まりました。世間は連日騒いでいるのに、きっと普通の学生の中ではなにが起こっているのかよくわからないままあの夏が過ぎていったように思います。中高生なら学校が社会の全てなのでよりそうだったと思います。でも、学校という社会の縮小版の中で見つけた歪みともなにかつながるのではないかと思い、映画にしました。
監督について
綿貫楓
初監督作品
短編部門
おもかげたゆた
監督:大寳ひとみ
2016年/10分/ドキュメンタリー
出演:大寳清喜 / 渡邊喜代子 / 山口文子 / 諸岡敦子
制作団体:東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻
あらすじ
あなたへ宛てたはじめての手紙。 かすかなおもかげを辿る旅。
監督コメント
この作品は私が5才の時に事故で亡くなった母のことを知りたい・理解したいという思いから制作しました。作品を通して幼い頃にできなかった母への供養になることを願い制作しました。 この作品が大切な人や人生について考えるきっかけとなれば幸いです。
監督について
大寳ひとみ
2010 RGB サファリ 2011 spectpilla 2015 バグバーグ 2016 おもかげたゆた 2015 下北沢映画祭「バグバーグ」入選、東京スクリームクイーン映画祭「バグバーグ」上映 2016 オーバーハウゼン国際短編映画祭「おもかげたゆた」入選、14.Tabor Film Festival「おもかげたゆた」最優秀ドキュメンタリー賞受賞、広島国際アニメーションフェスティバル「おもかげたゆた」上映
長編部門
White Elephant
監督:玉井夕海、神田 光
2015年/88分/ドキュメンタリー
出演:玉井夕海 / 坂本弘道 / 中山貴踏 / 不破大輔
撮影:石谷岳寛 / 神田光 / 玉井夕海 編集:玉井夕海
あらすじ
東日本大震災を越えた2011年4月から、国会前で大きな叫びが起こった2015年12月にかけて。ウタウタイ、玉井夕海がその音楽を奏でながら遭遇した人々と風景を、一輪づつの花に託し束ねた本作は、最愛の亡き祖母と共に紡いだ平和への祈りである。
監督コメント
技術も知識も全くなく、熱意と勘しかない玉井の意思や声を、神田君が懸命に読み解き、掬い上げ、映画という形になんとか紡ぐ。という方法で、本作はやっと陽の目を見ることが出来ました。焦燥感と使命感に駆り立てられてここまで来ましたが、White Elephantは「明らかに失敗と分かる試み」と訳される英単語と聞いています。旅を続けたことは私達の誇りです。光を当ててくださったことに精一杯の感謝を込めて。
監督について
玉井夕海、神田 光
■ 玉井夕海 1977年生。東京藝大建築科中退。アニメーション演出家養成講座「東小金井村塾2」修了。『千と千尋の神隠し』リン役。『もんしぇん』(シグロ・MK)、脚本共作・主演・音楽。2012年主演作『NOT LONG, AT NIGHT』が第25回東京国際映画祭ノミネート。 2013年10月より。 ■ 神田 光 1987年生。日本大学在学中、ヴィム・ヴェンダースに触発され映画美学校13期フィクションコースに入学。脚本家・高橋洋のクラスで学ぶ。卒業後は映画監督・山本草介に師事。映画・テレビ・ドキュメンタリーで助監督・撮影助手を経験。2015年自主製作した『Hamburg,Kameido』が第二回新人監督映画祭長編部門、はままつ映画祭に入選。
長編部門
ねぼけ
監督:壱岐紀仁
2015年/111分/ドラマ
出演:友部康志 / 村上真希 / 入船亭扇遊 / 大竹佳那 / 秋山勇次 / 吉田智則 / 代田正彦 / 緒方利幸 / 椎井蘭
脚本:壱岐紀仁 撮影:壱岐紀仁 / 白川祐介 編集:壱岐紀仁 音楽:織田祐亮 主題歌「イトナミ」イノトモ 制作団体:壱岐紀仁 / 映画「ねぼけ」製作委員会
あらすじ
何事も中途半端で自堕落な落語家の三語郎が、恋人の真海に去られて初めてその大切さに気付き、覚悟を決めて彼女の故郷へ向かう姿を描きだす。そこで三語郎は真海の秘められた過去を知ることになるが...人生という名の無常が、二人の間に容赦なく横たわる。
監督コメント
人も自分も責めてしまう現代にあって、“ダメさ”を含めた人間性の豊かさを問いかけるべく、映画「ねぼけ」は生まれてきました。人生の悲しいことも、嬉しいことも、自分を支えてくれる人がいてこそ、初めて生まれるものです。本作を通じ、当たり前すぎて気付けなかった、誰かのやさしさを感じて頂けたら嬉しいです。
監督について
壱岐紀仁
1980 年、宮崎県生。映画監督、写真家。武蔵野美術大学映像学科卒。 民俗学者/宮本常一に影響を受け、フィールドワークを重ねながら神話伝承を再構築した独自の幻想世界を次々に発表。国内外の映画祭やアート・コンペティションで高い評価を受ける。初監督作となる映画「ねぼけ」が、モントリオール世界映画祭に正式出品。
長編部門
長編部門・観客賞(グランプリ)
真白の恋
監督:坂本欣弘
2016年/98分/ドラマ
出演:佐藤みゆき / 岩井堂聖子 / 福地祐介 / 山口詩史 / 及川奈央 / 長谷川初範
脚本:北川亜矢子 撮影:山田笑子 編集:坂本欣弘 制作団体:saganpictures
あらすじ
渋谷真白は、生まれてからこれまで、家族と共に富山で暮らしている。真白には、ごく軽度の知的障がいがある。日常生活に支障はなく、元気に暮らしている。ある日、兄の結婚式で神社を訪れた真白は、東京からやって来たフリーカメラマン、油井景一に出会う。
監督コメント
富山県の射水市という街は、街、人そのものが映画だ。この真白の恋は、射水市の内川という舞台に暮らす人々の一遍を切り取ったどこにでもある普通の“家族”の物語である。この映画を通して携わってくださった全ての人に感謝したい。
監督について
坂本欣弘
「真白の恋」 第4回なら国際映画祭インターナショナルコンペティション部門【観客賞受賞】
長編部門
長編部門・審査員特別賞
空(カラ)の味
監督:塚田万理奈
2016年/127分/ドラマ
出演:堀春菜 / 松井薫平 / 南久松真奈 / 笠松七海 / 林田沙希絵
脚本:塚田万理奈 撮影:芳賀俊 録音:落合諒磨 照明:沼田真隆 編集:塚田万理奈
あらすじ
家族や友人達に囲まれ、何不自由なく暮らしていた女子高生、聡子。彼女の人生にほんの少しの違和感が生まれ始める。言い様のない不安と止める事のできない衝動。聡子はいつしか、自分が摂食障害に陥っている事に気付く。 理由の分からないまま、緩やかな不安に呑まれていく聡子は、ある日、危うげな女性マキと出逢う。マキとの交流に、解放されていく聡子だったのだが・・
監督コメント
私の、誰にも言えなかった日々からこの話を書きました。お墓まで持っていこうと思っていたのに、書くことにしたのは、私の出会った可愛らしい人達に、言いたい事があったからです。その気持ちを、ひたむきに汲んでくれた、神様みたいに素敵な役者さんとスタッフの皆が形にしてくれた、とても可愛い作品です。
監督について
塚田万理奈
長野県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。卒業制作『還るばしょ』が、第 36 回 ぴあフィルムフェスティバル(PFF) 入選、第 8 回田辺・弁慶映画祭 文化 通信社賞受賞、第 12 回うえだ城下町 映画祭自主制作映画コンテスト 審査委員賞受賞、第 9 回福井映画祭 入選。
アニメ部門
愚図の底
監督:片山拓人
2016年/8分/アニメーション
音楽:阿部壮志 音響:蓮尾美沙希 プロデューサー:布山タルト
あらすじ
あの日から男の部屋に不安が根づき始めた。気怠さの中に沈まないように、男はただ歩き続ける。福島第一原子力発電所事故によって生まれた自身の不安と向き合い、考察した記録。
監督コメント
本作は福島の原発事故後に、作者自身が感じた不安と向き合う過程で表出した感情や感覚を、アニメーションとして形にしました。とても抽象的で矮小な内容ですが、本作をご覧いただき、日々生活する中で存在し続ける不安の存在とその関係について、改めて考えるきっかけとなれば幸いです。
監督について
片山拓人
1989年福島生まれ。2012年日本大学芸術学部デザイン学科卒業。2016年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。 主な作品に 「異化した視覚」(2012) 「すこやかな歪み」(2015) 「愚図の底」(2016) 等がある。
アニメ部門
アニメーション部門・観客賞(グランプリ)
Birth-つむぐいのち
監督:若見 ありさ、こぐまあつこ、荒井知恵
2015年/19分/ドキュメンタリー
出演:野々歩 脚本:安藤さち子 / 薮本千秋 / 若見ありさ 編集:大橋弘典 制作団体:Child Pokke
あらすじ
つながっていく、いのちの誕生と不思議。実写では取上げづらい出産という題材をアニメーションで妊婦の視点で描いたドキュメンタリー作品。3名の女性の出産体験をアニメーション作家が映像化したオムニバスアニメーション。
監督コメント
日々、新しい生命が生まれていますが、出産に関する映像は大変少なく、実写の出産シーンは生々しく子どもに見せ難いものです。出産について理解を深める、安心してみられるよう体験談をアニメーションにしたいと思い制作しました。出産を通して命の大切さや不思議、両親と祖父母とそのまた祖父母、、、自身がつむがれてきた存在であると感じてほしいとおもいます。
監督について
若見 ありさ、こぐまあつこ、荒井知恵
■ 若見 ありさ アニメーション作家。赤ちゃんをコマ撮りした「blessing」や砂絵アニメーション作品を制作。こども達が監督になる工作アニメーションワークショップや貝や羊毛など様々な素材を用いたワークショップを美術館や児童館等で取りくんでいる。Child Pokke代表。 ■ こぐまあつこ アニメーション作家。徳島県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、アニメーションの世界に入る。99年よりフリーランス。現在は、主にTV-CM、ビデオなどのアニメーションの企画・演出・制作を多彩な技法で手掛ける。その他に、人形制作・イラストレーションなどでも活躍。仕事以外の活動では、子ども達を対象にしたワークショップ・講演など、アニメーション芸術の普及、振興に勤めている。 ■ 荒井知恵 手描きアニメーター、イラストレーター。アニメーションプロダクションに勤務後、2002年よりフリーランス。仕事の傍ら、フリップブック、絵本、映像等を気ままに製作、発表を続ける。
アニメ部門
DOT BIT BEAT
監督:山下 諒
2015年/5分/アニメーション
BGM・SE:廣瀬 澪輝 制作:藤井周平 / 谷脇 啓仁 / 中屋 一希 / 朴 志玩 / 宇佐美 昂大
あらすじ
‐DOTでBITなBEATを刻め!‐ ついに発売!新感覚レトロゲーム風リズムアニメーション!個性あふれるステージをキミはクリアできるか!?ある条件でイイコトも…真相はキミの目で確かめろ!
監督コメント
ファミコンをやっていた方々からも、そうではない子どもたちからも、「楽しかった!」というその一言をもらうためにこの作品を制作しました。 色使い、アスペクト比、音の気持ちよさや、様々な場所に散りばめられたわかる人にはわかる小ネタ…深いテーマ性などは排除し、エンターテイメント性に特化した作品になっております。 ファミコン世代でない私たちが、当時ファミコンをプレイしていた人たちをどうやったら満足させられるか悩み、苦労しました。しかし、同時に「動画制作って楽しい!」と思えた作品でもあります。是非、ご覧ください。
監督について
山下 諒
神奈川県在住、東京造形大学に通学中。 「真面目に不真面目」をモットーに、くだらないものと楽しいものを日々制作中。 < 経歴 > 「DOT BIT BEAT」 第12回吉祥寺アニメーション映画祭 STUDIO4℃賞、スタジオディーン賞受賞 第22回学生CGコンテストCAMPUS GENIUS AWARD BRONZE受賞 きりゅうアワード2016 ノミネート
アニメ部門
アニメーション部門・審査員特別賞
FEED
監督:岡崎恵理
2016年/7分/アニメーション
脚本:岡崎恵理 編集:岡崎恵理
あらすじ
2匹の生き物がゆっくりと1日を数え終わる頃、子供たちは食卓につく。大人たちは倉庫の番号を確認し、少なくなるとストックを増やす。過ぎていく日々、消費される番号。知らないところで動いている、日々のしくみ。
監督コメント
日替わりで4人のベビーシッターがかわるがわる食事を提供する幼少期の記憶。原始時代から現代まで日々進化し続けてきた中で、何も変わっていないような人間と動物の関係性。それらのことを思い出し、考えながら、この作品を作りました。
監督について
岡崎恵理
1993年 東京都生まれ 2016年 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業 2016年 株式会社カーフ所属 作品制作歴 FEED(2016) < ノミネート・上映 > オランダ国際アニメーションフェスティバル アヌシー国際アニメーションフェスティバル オタワ国際アニメーションフェスティバル ファントーシュ国際アニメーションフェスティバル ロンドン国際アニメーションフェスティバル 新千歳国際アニメーションフェスティバル 等 < 受賞 > 広島国際アニメーションフェスティバル2016 国際審査委員特別賞 DigiCon6 JAPAN Silver 学生CGコンテスト エンターテイメント部門最優秀賞 ANIWOW! Best Oliginal Music