福井映画祭11TH 
結果発表!

結果発表

福井映画祭11THにて、ご来場いただいた観客の皆様の投票により観客賞(グランプリ)が選出され、実行委員会の審査により審査員特別賞を選出させていただき、下記の作品に決定いたしました。

~ 長編部門 ~

観客賞(グランプリ)
真白の恋
監督
坂本欣弘
審査員特別賞
空(カラ)の味
監督
塚田万理奈

~ 短編部門 ~

観客賞(グランプリ)
ロープウェイ
監督
高橋良多
審査員特別賞
もやのなか
監督
綿貫楓

~ アニメーション部門 ~

観客賞(グランプリ)
Birth-つむぐいのち
監督
若見 ありさ
こぐまあつこ
荒井知恵
審査員特別賞
FEED
監督
岡崎恵理
受賞コメント
アニメーション部門・観客賞(グランプリ)
Birth-つむぐいのち
監督 若見 ありさ こぐまあつこ 荒井知恵
このたびは素晴らしい賞を頂きありがとうございます。映画祭実行委員の皆様・関係者の方々、観客の皆様に厚く御礼申し上げます。
「Birth-つむぐいのち」は実写では描きづらく、また知っているようでいて実はあまり知られていない出産について、広い世代に観てもらえるようにアニメーションで描いた作品です。
実際に出産された方、数十名にインタビューをとり、資料を提供してもらい、出産場所や自宅の取材・撮影しドキュメンタリーアニメーションという形で制作することによって、なかなか知り得ない個人の体験をアニメーションという誰にでも観やすい形で子どもから大人まで共有できるものにしたいという思いが有りました。
「出産後しばらくすると痛みを忘れてしまう」とよくききますが、出産体験者の記憶をたどる旅でもあり、その中で自分がどう産まれたのか、私たちのルーツの一端を知る試みでもあります。他人のストーリーを自分と置き換えて想像し、命を慈しむこと、一人一人自分の産まれたストーリーを思い返すことができればと考えて制作しました。

現在は第2弾「Birth-おどるいのち」を制作中で、出産を支える側の視点も描きます。また作品を通して皆様 にお目にかかる事ができると嬉しいです。
最後に、いのちを産み育てるという行為が誰にとっても希望的なものであるよう祈っています。
アニメーション部門・審査員特別賞
FEED
監督 岡崎恵理
このたびは審査員特別賞をいただき、ありがとうございました。 いつも映画祭の授賞式で名前を呼ばれた人が登壇しないとき、「なんだ、きてないのかー」という気持ちになっていたのですが、今回予定が重なり残念ながら参加できず、自分が登壇しない側になってしまいました...。
この作品は、見た人によって捉え方や見た後の感想が違い、いろいろな映画祭を通してそれが見えてきて、そこがおもしろいなと思っていたのですが、その結果、評価の仕方もさまざまな作品なのだと思いました。「伝えきれていない」ということにもつながるので、それがうまく含みをもたせているのか、分からなくしすぎて失敗、なのか、反省点は多々ありますが、今回福井映画祭で賞をいただけたこと、大変うれしく思います。
参加した知人のSNSの投稿を見たら楽しさが溢れていたので、またの機会に参加したいです。今回は本当にありがとうございました。
短編部門・観客賞(グランプリ)
ロープウェイ
監督 高橋良多
他の映画祭とは違う攻めたラインナップの福井映画祭。いつか行きたいと思いやっと福井映画祭に参加することが出来ました。スタッフの方の映画愛が凄まじく、そこで観客賞まで頂き驚きと嬉しさで胸がいっぱいになり、懇親会で頂いたカニでお腹はいっぱいになりました。

この作品は身近な人に宛てた一方的な手紙として作った作品です。
ニュースで見る貧困女子や格差社会には不幸なイメージしか湧かず、人間の感情が見えてきません。
なので、貧困であることが不幸なのではなく、ありもしない夢を見させて、ありもしない夢を見ることが不幸なのではないか、という思いで作りました。
この短い作品によって誰かが救われるということはないと思いますが、なにか固まった価値観を揺らすことが出来たらと願っています。
可愛いくてキラキラした女の子だけではなく、社会の隅っこで彼女のような人が生きているということが伝わればと思います。
恋愛映画は日本で軽んじられますし、恋愛映画は女が見る映画だとか言われますが、「愛こそはすべて」で今後も頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
短編部門・審査員特別賞
もやのなか
監督 綿貫楓
この度は、『もやのなか』を福井映画祭での上映に加え、審査員特別賞に選んでいただき本当にありがとうございます。
知識も技術もなにもないところから、この作品を完成させたいという思いだけで沢山の人に助けてもらいながら作り上げることが出来ました。なので、この賞のお力を借りて少しでも多くの方に観ていただける機会が出来たこと、とても感謝しています。

この作品に出てくる主人公は、学校でいじめられている子、でもいじめる子、でもありません。学校に限らず、この世の中に大勢いる人について描いたつもりです。

分かりづらくても、何回も観て欲しいです。分からなくても、観た後に、今生きる場所が少しでも見えやすくなっていればいいなと思います。
長編部門・観客賞(グランプリ)
真白の恋
監督 坂本欣弘
この度は、映画「真白の恋」をグランプリに選出していただいて本当に嬉しく思います。
過去をさかのぼると、数々の優秀な映画監督の諸先輩たちがこの映画祭より羽ばたいておられ、自分も負けないように改めて頑張ろうと勇気をもらえました。
僕たち若手の作家からは福井映画祭がインディーズの登竜門と位置付けられており他の作品を見てもどれもハイレベルな作品で自身もとても楽しむことができました。これから益々発展しこの先おそらく国内の映画祭でも良質な作品を上映しつづけ今後の映画業界を担う映画監督がここから誕生すると思うと、ワクワクしております。
 雪が降り注ぐ2月の美しい福井と、そこに集う暖かな人々との交流の思い出は僕にとってずっと残り続ける大切なものになりました。またいつか福井の地に戻ってこれるように、そしてこの時の思い出を語れるように頑張ってまいりたいと思います。本当にありがとうございました。
長編部門・審査員特別賞
空(カラ)の味
監督 塚田万理奈
福井映画祭は、作り手をとっても愛してくださる映画祭でした。入選作は、人が作ってるなあと感じる愛情豊かな作品ばかりで、そこに仲間に入れていただけてすごく嬉しかったです。
その上、このような賞をいただけて、とても励みになりました。私の存在なんて小さいけれど、死に物狂いで作った作品です。それを「聞こえましたよ」と汲んでいただけたような気持ちです。これからも、納得するように、生きていきたい、と思いました。本当にありがとうございます。
福井映画祭、とっても楽しくて、すごく幸せな時間でした。(福井映画祭の方々や、お客様や、スタッフやキャストもですが)こんな時間をくださった自分の作品を、尚大切にしようと思えました。また行きたいです。本当にありがとうございます。
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