コンペティション
  • オキシトシン
    監督:前田航希
  • にぼしとかえる
    監督:奥村そら
  • ぼくの姿
    監督:鴨林諄宜
  • ゴールド
    監督:知多良
  • 嬉々な生活
    監督:谷口慈彦
  • 松坂さん
    監督:畔柳太陽
  • 祝祭
    監督:原雄次郎
招待作品
  • 心平、
    監督:山城達郎
SCROLL

Award

グランプリ
観客賞・長編部門
ゴールド
監督:知多良
受賞コメント
この度はグランプリと長編部門観客賞をいただきありがとうございます!
震災に原発に安保に年金に、政治や社会についてネットがにぎわっていたのが2010年代でした。
そんな現実において、映画はなにが出来るのだろうと考え撮ったのが、世代格差と古いジェンダーに囚われる女性を描いた清掃映画『ロープウェイ』(2016年)でした。
そんな『ロープウェイ』が観客賞をいただいたのが7年前の福井映画祭11TH。やっと題材について届いた気がして嬉しかったのをよく覚えています。
作品について舞台上でじっくり話せる場所があったのは、福井映画祭が初めてでしたし、映画的表現だけではなくテーマを深掘りしてくれるのも福井映画祭が初めてでした。
なおかつ塚田万理奈監督の『空(カラ)の味』や綿貫監督の『もやのなか』など、現実で今起こっていることを題材にし、単に作品のために利用するのではなく、自由な想像力で安易に美化するわけでもなく、真摯に向き合っている人に出会えたことも、とても影響を受けたし、励みになりました。
そんな塚田監督『空(カラ)の味』や福井映画祭14THで上映した『アルム』の影響や違和から脚本を書いたのが『ゴールド』でした。
そんな『ゴールド』が福井映画祭で上映でき、受け止めてもらえたことを大変嬉しく思います。
大変なことばかりな自主制作映画が、どうしたらこの現実において意味のある映画になるのか、と考えながら脚本を書いていたので、審査員特別賞の『ぼくの姿』や、福井映画祭2024で上された『ふつうに、朝』にとても共感を覚えました。
東京のインディーズ映画界隈にいると、そんなことを忘れがちですが、これからも現実の中で真摯に映画を撮っていこうと思いました。
自主制作映画のように少数精鋭で密度の濃い福井映画祭。また帰ってこれるよう頑張ります!

知多良
観客賞・短編部門
祝祭
監督:原雄次郎
受賞コメント
素晴らしい入選作品の中から観客賞を頂けたこと、とても光栄に思います。
今回初めて「祝祭」を映画館で上映して頂きました。より一層私たちは映画を作ったんだ、と身に染みる思いがしました。
当日頂いたパンフレットの「祝祭」のページに「こんな世界だからこそ、僕たちには祝祭が必要だ」とキャッチコピーが書いてありました。観客賞で頂いた副賞を全部差し上げたいくらいの素敵なキャッチコピーでした。考えて頂きありがとうございます。
映画祭終了後に美味しそうにお酒を飲んでいるスタッフの方々の顔を思い出すと、また福井に行きたいなあと思います。皆さまお疲れ様でした。
改めて、「祝祭」を見て頂いた皆さまありがとうございました。

原雄次郎
審査員特別賞
ぼくの姿
監督:鴨林諄宣
受賞コメント
このたびは、審査員特別賞という大変光栄な賞をいただきありがとうございました。
福井映画祭という場所で上映していただけることだけでも大変嬉しかったのですが、審査員の方々から賞までいただけることができて感謝いたします。
福井映画祭のスタッフ一同の皆様、本当にありがとうございました。
私は、この福井映画祭が初めての映画祭という場所の経験でした。今まで撮った映画を観客の方々に見てもらうという経験が乏しく上映の際は大変緊張しておりましたが、私が撮った映画について観客の方々や映画祭のスタッフの方々、ご一緒させていただいた監督の方々に声を掛けていただき緊張が解けて映画について言葉にする楽しさや難しさを感じることができました。また、二日間上映された全ての映画を観て、そして監督の方々の映画についてのお話を聞いて大変刺激になりました。勝ち負けではありませんが、私も負けないようにもっと映画について考えなければと思い知らされました。そして、この福井映画祭という場所に戻ってくることや映画祭のスタッフの方々や観客の方々とお会いして映画を観ていただき、それについて話すことが今後の一つの目標ともなりました。そう思えるくらい、私にとって福井映画祭という映画祭は大切な場所になりました。
これからも、精進してまいります。

鴨林諄宜

Program

作品を選択すると詳細をご覧いただけます。

コンペティション

全国から募集した268作品の中から選ばれた7作品を上映
短編部門
にぼしとかえる
監督:奥村そら | 2023年 | 40分
ぼくの姿
監督:鴨林諄宜 | 2024年 | 31分
松坂さん
監督:畔柳太陽 | 2023年 | 40分
祝祭
監督:原雄次郎 | 2024年 | 38分
長編部門
オキシトシン
監督:前田航希 | 2024年 | 54分
ゴールド
監督:知多良 | 2024年 | 120分
嬉々な生活
監督:谷口慈彦 | 2024年 | 91分

招待上映

震災後の福島を舞台に、
「ここで、生きていく」ことを描いた話題作。
心平、
監督:山城達郎 | 2023年 | 105分

Timetable

11.2 sat開場 12:30
  • 12:30
    開場
  • 13:00
    オープニング
  • 13:10
    オキシトシン 54分
  • 14:20
    休憩
  • 14:40
    にぼしとかえる 40分
  • 15:35
    ぼくの姿 31分
  • 16:20
    休憩
  • 16:40
    ゴールド 120分
  • 19:00
    エンディング
  • 19:05
    終了予定
11.3 sun開場 12:30
  • 12:30
    開場
  • 13:00
    オープニング
  • 13:10
    嬉々な生活 91分
  • 14:55
    休憩
  • 15:15
    松坂さん 40分
  • 16:10
    祝祭 38分
  • 17:05
    休憩
  • 17:30
    心平、 105分
  • 19:35
    エンディング
  • 19:50
    終了予定
作品を選択すると詳細をご覧いただけます。

Ticket

前売1日券
1,300円
前売2日券
2,000円
当日1日券
1,500円
高校生以下
無料
  • チケット1枚で全作品をご覧いただけます
  • 前売券は、福井メトロ劇場受付で取り扱っております
前売券のWEB予約の受付は終了いたしました。

Access

福井メトロ劇場
〒910-0023 福井県福井市順化1丁目2-14 メトロ会館 4階
TEL. 0776-22-1772
車でお越しの場合
近隣の有料駐車場をご利用ください
  • 当イベントにおける駐車料金の割引は行いません
電車でお越しの場合
JR福井駅から会場まで
  • 徒歩7分(800m)
福井鉄道をご利用の場合
  • 福井城址大名町駅で下車 ≫ 徒歩3分(130m)

Contact

各種お問い合わせは下記メールアドレスまでお願いします。

≫ mail@fukuifilmfestival.jp
短編部門 11.2 sat 14:40~

にぼしとかえる

監督:奥村そら | 2023年 | 40分
出演:望月葉子、奥村そら、きき
撮影:末松祐紀 撮影助手:今本明日香 録音:落合諒磨 録音助手:北野愛有 照明:友野雄作 助監督:秋野太郎 制作:松岡寛 カラーグレーディング:星子駿光 整音:落合諒磨 音楽:市川真也 脚本・編集:奥村そら
恋人の姉に連れられて、彼らの祖母の家を訪れた奏子。その家は、近く取り壊しが決まっていた。
大切な何かが変わっていく。そこに生じる葛藤。思わず身構えてしまうそんな感情に、ほんの少し、立ち止まってみる。
昭和の暮らしが刻まれた古い家の、その穏やかな最期の時間が、彼女たちのわだかまりを少しずつ溶かしていく。
ふたりの女性と赤ん坊が過ごした、ささやかな数日間の物語。
奥村そら
Sora Okumura
1985年生 / 俳優・ナレーター
劇団青年座研究所を経て2010年より俳協に所属。俳優・ナレーターとしての活動に加え、近年は演出や執筆、プライベートの着物愛好を高じて舞台等の着物スタイリングを手掛けるなど、活動の幅をボーダーレスに拡げている。2023年からクリエティブメンバーとして加わったイマーシブシアターのクリエイションーム《ムケイチョウコク》は、精力的に作品を発表し多方面で注目を集めている。
今作は初の監督作品で、脚本・出演・編集を兼任。撮影当時生後10ヶ月の長女と共演した。現在は二児の母。
この春、高校生の時のロリータの思い出を綴ったXのポストが2.7万いいね、400万近いインプレッションを記録し、そのエピソードを原案にしたショートムービーを製作、公開した。
祖母の家が大好きでした。失くなってしまうと聞いたとき、子供のように地団駄を踏んで大声で泣きました。寂しくて悔しくて、どうしても諦めたくなくて。あの気持ちに正直になって、本当に良かったと思います。
たくさんの応援に支えてもらってあの家を遺したこの映画を、こうして福井映画祭で上映していただけることがとても嬉しいです。
観てくださる方それぞれの大切な思い出に寄り添ってくれる作品だと思っています。楽しんでいただけましたら幸いです。
短編部門 11.2 sat 15:35~

ぼくの姿

監督:鴨林諄宜 | 2024年 | 31分
出演:石田健太、紀那きりこ、宮本伊織、山本真莉、中江伶乙
監督・脚本:鴨林諄宜 撮影・照明:松田恒太 録音:大澤愛花 助監督:中江伶乙 編集:松本大志 制作:西崎羽美 協力:映画美学校、神奈川県住宅供給公社
曇りがつづく日々。
僕は、撮った写真を感光する為に太陽を待つ。
写真を撮ることをやめた友人のヒロくん。
誰かの役に立つことを選んだ自衛官の姉ちゃん。
僕はこれから先、誰かの役に立つことはあるのだろうか。そんな日々を生きる中で、僕は小学生の時の音楽の先生と出会う。
実家である団地の取り壊しは進んでいく一方で、過去を水に流しきれずにいる先生。
きっと、いつか、どこかで、誰かの役に立てたらな。
鴨林諄宜
Tomonari Kamobayashi
1999年生 / フリーター
京都芸術大学 映画学科卒業。 大学卒業後はアルバイトをしながら映画美学校に通い昨年修了。
映画美学校在学中に
 「夜明け待つ」
 (映画美学校 初等科ミニコラボ作品)
 「八月の現状」
 (映画美学校 初等科 修了作品)
  アテネ・フランセ文化センター セレクション上映
  ⻑岡インディーズムービーコンペティション入選
 「女の決闘」第三話
 (映画美学校 高等科コラボ作品 監修・脚本 高橋洋) などを監督する。
戦争や災害が世界各地で起こっている中で、安全な場所で映画を撮ろうとしている自分自身の振る舞いに疑問を持ち始めた。映画を撮っている場合ではないのか。映画ってこんなにも無力なのかな。と、制作当時の僕が思っていたことをこの映画は記録しただけに近い。
物語に近づけようとしたことや、個人の思いを記録するのに人や映画を利用したことは少し後悔している。
だが、映画を沢山見て、撮り続けることで撮っていて良かったと思える日が来ることを信じたい。
短編部門 11.3 sun 15:15~

松坂さん

監督:畔柳太陽 | 2023年 | 40分
出演::佐竹大樹、竹内かりん、谷田部美咲、川野邉修一、荒井典子、矢部博子、松本大志
撮影:渡辺亮 照明:町田智哉 録音:色川翔太 美術:堺知恵 助監督:桂木友椰 制作:木田祐揮 エンディングテーマ:Gateballers『未来からきた人』
木嶋は、夜の高校のグラウンドでトンボをかける女性の映画を撮ろうと考えているが、脚本が進まずにいる。ある日、新しくバイト先にやってきた松坂という無口な女性に木嶋は心を惹かれ、彼女に当て書きをすることで、脚本を書き進めようとする。松坂を日々観察することによって脚本を書き進める木嶋だったが、ある日社員から松坂がバイトを辞めることを聞かされる。
畔柳太陽
Taiyo Kuroyanagi
1998年生 / フリーランス
1998年生まれ。大学在学中に趣味で映画を見始めたことがきっかけとなり映画に興味を持つ。映画美学校フィクション・コース第24期高等科修了生。初等科修了時に制作した『キックボード』が校内のコンペティションに選出されアテネフランセ文化センターにて上映される。
憧れから始まる他人への好意について、自分なりに映画にしたいと思って考え始めたのが最初です。好きな人の一挙一動に心を奪われ、確信を込めて「私はあなたを知っている」と遂に本人に伝えてしまう主人公は、僕自身の体験が元になっています。「あなたを知っている」という好意の伝え方しか知らなかった主人公が、「あなたを知りたい」という好意の伝え方に至るまでを描けたらと思い作品を作りました。
短編部門 11.3 sun 16:10~

祝祭

監督:原雄次郎 | 2024年 | 38分
出演:関口蒼、大地泰仁、栗田真和、原雄次郎、八木橋聡美、帝仁、八木亜希紗、佐藤千都子、笈川健太、蜜姫、たかだりょうた
撮影:寺西涼 照明:西野正浩 録音:杉本崇志 編集:寺西涼、原雄次郎 カラーグレーディング:寺西涼 整音:杉本崇志 照明助手:大澤愛花 応援:鄭佳奈、居石和也、笈川健太 プロデューサー:西山和輝 踊り監修:神保治暉 踊り指導:島田惇平 音楽:中野志保 企画・脚本・監督:原雄次郎
踊ることが好きな大学生ヤマダワコは卒業後の就職先が決まった。アルバイト先の掃除屋では中年のフジヤ、ラッパーとして売れたいタカサキジュンが働いている。
下請け業者のフジヤにとってお得意先である元請け業者の加藤はワコを援助している。
ワコは加藤に言われたある一言が心に引っかかりアルバイト最終日にフジヤとジュンへ吐露してしまう・・・。それぞれにとっての送別会という名の祝祭が開かれる。
原雄次郎
Yujiro Hara
1992年生 / 俳優
1992年生まれ。佐賀県出身。2017年に『花筐/HANAGATAMI 』(大林宣彦監督)で映画初出演。他、出演作に映画『火の華』(小島央大監督)、NHK 連続テレビ小説『まんぷく』、エリア51 舞台「カモメ」(作・演出:神保治暉)など、現在フリーランスで活動中。本作「祝祭」が初企画・脚本・監督作品となる。
初めまして。原雄次郎と申します。初めての監督作品と行く初めての福井。ワクワクしています。もう福井が思い出の地になることは確定しました。福井へ行くきっかけを頂きありがとうございます。私の友人知人の中で福井出身の方は1人もいません(たぶん)。出会える事をとても楽しみにしています。たくさん友だちができるといいなあと思っています。
「祝祭」は素晴らしいチームと最高の場所で作りました。大好きな作品ができました。お楽しみに!
長編部門 11.2 sat 13:10~

オキシトシン

監督:前田航希 | 2024年 | 54分
出演:小松遼太、田野真悠、中藤契、瑚海みどり
監督・脚本:前田航希 撮影・照明:伊藤凛太郎 録音・整音:色川翔太 美術:堺知恵 助監督:吉田嶺
他人の身体に触ることを恐れる「接触恐怖症」を患う原健太郎(23)は、友人である歩夢とその恋人・瞳をモデルにした小説を密かに書いている。ある日、原は歩夢と瞳の喧嘩に居合わせる。怒って帰ろうとする瞳に、原が「瞳さんの言いたいこと、分かるよ」と声をかけてから、瞳は原に興味を持つようになる。瞳は執筆途中の原の小説を読み、心を動かされる。原が自分の唯一の理解者だと感じた瞳は、彼の接触恐怖症を治そうとし始める。
前田航希
Kohki Maeda
2000年生 / 大学院生
2000年生まれ、神奈川県座間市出身。立教大学文学部在学中に映画美学校に通い、映画制作を学ぶ。現在は東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に在籍し、諏訪敦彦、塩田明彦両氏に師事している。『オキシトシン』は、第35回東京学生映画祭実写長編部門でグランプリを受賞し、第25回TAMA NEW WAVEではコンペティション部門にノミネートされた。
畔柳太陽監督の『松坂さん』では、編集と撮影助手を担当。
この作品は実体験を元にした個人的な映画なので、撮影中はこの作品が人に伝わるものになるのか不安でしたが、今では個人的な作品だからこそ、多くの人にとって他人事ではない作品になったと思っています。
長編部門 11.2 sat 16:40~

ゴールド

監督:知多良 | 2024年 | 120分
出演:小畑みなみ、サトウヒロキ、幸田純佳、松木大輔、関口蒼、椋田涼、ksayaka
撮影:菊池祥太 プロデューサー・録音:野本梢 助監督:金子愛奈、青木祐人 スチール:Fujikawa hinano エンディング:グッナイ小形「グッドバイ」
正社員のミキと、フリーターの弘樹。二人は高円寺の路上ライブで偶然出会い恋人になる。ミキの自立した強さに惹かれ憧れた弘樹は正社員になる。しかしミキは弘樹に無理しないで楽なバイトをしてて欲しかった。毎日笑ってて欲しかった。仕事と生活の間で様々な人達に出会い、なにかがズレていく2人。それでもミキは弘樹と一緒に居たかった。同じ時を過ごしたかった。
知多良
Ryo Chita
1988年生 / フリーランス
1988年生まれ、東京都出身。生活と恋愛の映画を撮っている。2016年、世代間格差と恋のはじまりを描いた短編映画『ロープウェイ』が11th 福井映画祭短編部門にてグランプリ受賞。短編『前世、河 童』ではフランスのグルノーブル屋外短編映画祭にて招待上映される。2020年、グッナイ小形『きみは、ぼくの東京だった』MVを監督し米国アカデミー賞公認映画祭Short Shorts Film Festival&Asia Cinematic Tokyo部門にノミネート。2023年3月池袋シネマ・ロサにて監督特集を開催。
この映画は2人の男女の恋愛の始まりから終わりを描いた映画です。そして恋愛の外で出会った多様な人達を描いた映画です。大切にしているものを傷つけられたり、それなのに誰かを傷つけてしまったり。簡単に誰かを加害者や被害者と決めつけず、1人の人間の中の多様性を描くことを心がけました。単純な悪人も善人もいない。絶対的な正義もない。名前のある多様性の外側で生きている人もいる。そんな思いで作った映画です。
長編部門 11.3 sun 13:10~

嬉々な生活

監督:谷口慈彦 | 2024年 | 91分 | ドラマ
出演:西口千百合、川本三吉、渡辺綾子、毛利美緒、石橋優和、竹内大騎、中田彩葉
監督・脚本・製作:谷口慈彦 制作:時光陸 助監督:高木啓太郎 撮影・照明:小林健太 録音:杉本崇志 音楽:山城ショウゴ 編集:磯部鉄平
  ≫ 運営会社 X 
佐久間家は精神的支えであった母を失う。
父の賢介は悲嘆状態で失業し、中学生の長女・嬉々は、幼い弟と妹の面倒をみたり、親友の兄から斡旋してもらったバイトで家計を支えようとするがうまくいかない。
ある日、担任教師・高妻の同僚への迷惑行為を目撃する。嬉々は教師を辞めた高妻の協力で現状を変えようとするが・・
谷口慈彦
Yoshihiko Taniguchi
1979年生 / 映像ディレクター
ビジュアルアーツ専門学校大阪・放送映画学科を卒業後、映画の撮影現場に参加しながらフリーランスで、演技指導講師、企業VPやwebCMのディレクターとしても活動。
2019年、株式会社belly roll filmを設立し、制作会社として活動の幅を広げる。

磯部鉄平監督作『ミは未来のミ』(20)『コーンフレーク』(20)『凪の憂鬱』(22)『夜のまにまに』(23)などのプロデュ―サーを務めた。
監督した長編映画『嬉々な生活』(24)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国際コンペティション部門にて審査員特別賞とSKIPシティアワードをW受賞。第37回東京国際映画際での上映が決定している。
この映画は、私が講師をしている演技レッスンに参加している子供たちを中心に撮影しました。
厳しい状況で暮らす主人公が、たくましく奮闘する物語とリンクするように、現場で堂々とした演技で見せてくれました。
この作品をご覧いただく方々に、俳優たちの素晴らしさが伝われば良いなと思っております。
招待上映・クロージング作品 17:30~

心平、

監督:山城達郎 | 2023年 | 105分
出演:奥野瑛太、芦原優愛、下元史朗、河屋秀俊、小林リュージュ、川瀬陽太、影山祐子、浦野徳之、前迫莉亜、守屋文雄、蜷川みほ、吉田奏佑、成田乃愛、西山真来
監督:山城達郎 脚本:竹浪春花 プロデューサー:田尻裕司、坂本礼、いまおかしんじ 協力プロデューサー:森田一人 撮影:藤田朋則 照明:近松光 録音:Keefar 助監督:迫田遼亮 衣装:鎌田英子 編集:蛭田智子 仕上げ:田巻源太 音楽:宇波拓 監督助手:柏原音生 演出部応援:山嵜晋平 制作応援:榎本敏郎、小野寛幸 脚本協力:宇治田隆史 題字:竹浪音羽 宣伝:高木真寿美 製作:冒険王 協力:国映映画研究部 配給:インターフィルム
 
福島のある小さな村に住む心平は、幼い頃から通っている天文台で働く妹と、兼業農家の父を手伝いながら暮らしていたが3年前に起きた原発事故によって農業が出来なくなってしまった。以来、職を転々としてきた心平は、今は無職である。
父・一平は、そんな心平に軽度の知的障害があることに向き合えないでいる。小遣いをやるだけで、息子の未来のことを諦めている一平は、不本意な自分自身のことも酒でごまかしていた。妹・いちごは、そんな呑んだくれの父と働かない兄のために家事をする日々に、ウンザリしている。母は、自分を産んですぐに家を出ていったきり、帰ってこなかったという。私たちは捨てられたのだ。と、いちごは、全部を恨んでいる。
そして、近所の住民から心平が避難中の家々で空き巣をしているらしい、と聞いたいちごと一平は、家を出たまま帰ってこない心平を追いかけてある場所へとたどり着く。そこで見たものは、思いがけない光景だった――。
山城達郎
Tatsuro Yamashiro
1986年生 / 映像ディレクター
1986年生まれ、沖縄県出身。
日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。映画学校在学中のクラス担任であったサトウトシキに師事する。
卒業後はフリーの助監督として、石井岳龍監督、廣木隆⼀監督、青山真治監督などの助監督に就く。2022年、『ダラダラ』は初監督作品。他、BS松竹東急「カメラ、はじめてもいいですか?」5・6話の監督を担当。