福井映画祭2012結果発表
受賞監督コメント
カリカゾク
監督:塩出太志
グランプリ(観客賞) 短編部門
グランプリを頂き、ありがたき幸せです。
福井映画祭は観客投票でグランプリを決めるとのことなので、嬉しさ倍増です。
映画を作るにあたり、ぼくは脚本書くのも辛いし、撮影も辛いし、いつも心が折れそうになりながら作っています。それでも作っているのは、自分の見たいものを作っているからです。
「カリカゾク」は毎度の事ながら個性溢れる役者さんたち、何度も一緒に作ってるスタッフたちの力を全力で借りて完成しました。完成した作品が認められることはやっぱり嬉しいことで、少しだけ勇気をもらえる感じがします。
この勇気を、より心温まらない物語を作ることに費やしたいと思います。
塩出太志
邪魔するな
監督:板倉善之
グランプリ(観客賞) 中編部門 ・ 田中監督賞
授賞式では「観客賞」「田中監督賞」を頂いたことに戸惑うばかりでしたが、今ではよろこびと重さを実感しています。それに映画祭スタッフの皆様の歓待と映画への熱、拙作をみおえた方々の表情、頂いた言葉…鯖江駅を出て、降りはじめた雨でさらに冷えこむ外気から逃げるようにかけこんだ映画祭会場は本当にあたたかかった。
ありがとうございました。
思い返すと頂いてばかりです。新たに映画を撮り、みれる機会をつくることが頂いたものへの返信にもなればよいのですが…。スタッフ・キャストと共に、景品として頂いた福井の地酒を酌み交わしながら映画祭でのことを分かち、そのための鋭気を養いたいと思います。
板倉善之
死にたすぎるハダカ
監督:アベラ ヒデノブ
グランプリ(観客賞) 長編部門
僕の映画が観客賞をいただけるなんて、まさか思ってもみなかったです。
常に、人とは違う事がやりたい!そんな欲求にまかせて映画作りを繰り返してきた中で、今回、このようなカタチで評価して頂けたことは、僕の今後の人生設計すらぶち壊すほどのパワーで僕に『がんばれ!』の叫び声として響きました。 あの人、福井映画祭でグランプリの人や、 と言われるくらい有名な監督・アベラヒデノブに必ずやなってみせます!
福井映画祭実行委員会の皆様、そして選んでくださった観客の皆様、死ぬ気でありがとうございました!
アベラ ヒデノブ
口腔盗聴器
監督:上原三由樹
審査員特別賞
「純愛」が根底にある作品です。と、この作品を語るときにはいつも話しています。
好きの気持ちが高ぶると、人は、それを口にしたくなる。 口の周りには、好きの神経が過敏なのではないか。 キスしたくなるし、噛みつきたくなるあたり、これは自然な流れではないかと。
この作品が、観てくださる方にとって、どんな映画になるのか、 それが怖くもあり、楽しみでもありました。 でも、きっと、賞には不向きな映画だろうとも、思っていました。
審査員は、聞くところによると、映画好きの猛者たちであるそうです。 映画好きたちが選んだ特別な賞。なんてうれしい響き。 私の表現したかったことをほんの少しでも掬ってもらえたのかしらと、 この映画を作ってよかったなと、思えた瞬間でした。
福井映画祭のスクリーンで、この作品が発した湿度の高い空気感。
共有していただいた皆様、どうもありがとうございました。
上原三由樹


主催 : 福井映画祭実行委員会 / NPO法人Comfortさばえ
後援 : 福井県 / 鯖江市 / 福井新聞社 / FBC福井放送 / 福井テレビ / FM福井 / 福井ケーブルテレビ さかいケーブルテレビ / たんなんFM79.1