何かを感じ取れる映画祭 —
 今日、映画が私たちを取り巻く環境は、作る側・観る側の両方で変わりました。その気になれば誰でも映画が作れるようになり、それを発信する機会も非常に増えました。専門の機器を手に入れることなく、パソコンとビデオカメラがあれば、プロ顔負けの作品が作れるだけの技術環境に進歩し、映画を作るというハードルは高くなくなりました。ミニシネマやインターネットの拡大に伴い、多種多様な作品が世の中にはあふれています。
 でも、どうでしょう?ただ無作為に自分の欲望のままに作品を作り上映することが、本当に映画と言えるでしょうか?私たちは、この福井映画祭というものをするにあたり、何か意味のある映画祭にしたいと考えました。そして出した結論は、『何かを感じ取れる映画祭にする』と言うことです。
 来て頂いたお客さんが作品を観終わった後に何か変化(=成長)していただける、そんな映画祭に…。どんな変化かは分かりません。主人公の人間性に共感して、“もっと自分もこんな人間になりたい”と思うことかも知れませんし、ある物事に対する価値観の変化かもしれませんし、それは作品を観ていただくお客さん次第です。しかし確かに言えることは、作品の作り手は作品を観る受け手に何かを伝えようと努力し作品を作り、受け手は何かを感じようと作品に向き合って観る。…そこには、一種のコミュニケーションがあるのではないでしょうか?ただ単に作品を上映するだけではない、一歩超えた映画祭。私たちは、そんな映画祭にしたいと考えています。

福井映画祭スタッフ一同

“自主制作”という魔法 —
 この福井映画祭は、自主制作映画を上映する映画祭です。これを読んでいるあなたは“自主制作映画”と聞いて何を思いますか?きっと、どうでもいいと考える人が大半でしょうね。そう、自主制作映画祭と聞いて、「行きたい!」と思い立つ人はご想像の通り、少ないのです。世の中には程度は様々ですが、“映画好き”の人はたくさんいます。きっとこれを読んでいるあなたも映画が少しは好きなはずです。そして実際に「行きたい!」と思い立ち、その足で映画館に行ったことがあるはずです。ではなぜ、“自主制作”の4文字が付くだけで行く気が薄れてしまうのでしょうか?それはきっと、自主制作映画を観たことがないからだと思います。「そんなにレベルが高くないんじゃないか?」「内容がマニアック過ぎて自分に合わないんじゃないか?」…、そんな不安にさいなまれてるのです、きっと。だったら少し向き合って観てみませんか?食べず嫌いは損ですよ。少なくともこの映画祭で上映される作品は、吟味に吟味を重ねた作品が上映されます。あなたを不安にさせている、“自主制作”という魔法から解き放つきっかけになると思います。

福井映画祭広報担当一同